受け継がれる布・民族衣装HERITAGE
着物、ボロ、サリーとカンタ刺繍、藍染、ケンテ、バティック、タータン……。世界の民族衣装や伝統的な布は「直しながら世代を超えて着る」設計になっています。服の廃棄問題への答えを、昔の服が先に出していたのではないか、という視点の記事の一覧です。
絣——糸を先に染めて柄を織る布
織る前の糸を部分的に括って染め、その糸で柄を織り出す絣。かすれた輪郭の模様は、普段着として何度も洗われ、着古されながら受け継がれてきた布の表情でもあります。
読む → 寿命 〜100年こぎん刺し——麻布を暖かくした津軽の針仕事
津軽の農村では、麻の野良着の布目を白い糸で埋めて、寒さをしのいできたとされています。補強のための針目は、やがて模様そのものが受け継がれる布になりました。
読む → 寿命 世代をこえてタータン——土地や家の柄として受け継がれた布
赤や緑の格子柄は、古着屋のスカートやマフラー、ウールのシャツでよく見かけます。土地の布から「家の柄」へ、そして登録される柄へ。タータンが世代をこえて残ってきた理由を見ていきます。
読む → 寿命 世代をこえてバティック——ろうけつ染めが生むインドネシアの布
熱い蝋で点と線を描き、染めては蝋を落とす。インドネシアのバティックは、赤ちゃんの抱っこ布から婚礼、弔いまで、人の一生に寄り添ってきた布です。その作り方と、受け継がれてきた理由を見ていきます。
読む → 寿命 世代をこえてケンテ——織り柄に意味を込めたガーナの布
細い帯状の布を何本も縫い合わせてつくる、ガーナの織物ケンテ。柄の一つひとつに名前があり、糸はときに別の布をほどいて得られてきました。世代をこえて大切にされる布の成り立ちをたどります。
読む → 寿命 〜50年ポンチョ——一枚の布を切らずに着るという発想
真ん中に頭を通す穴があるだけの、一枚の布。裁たず、縫い合わせず、体に合わせない。単純な作りだからこそ長く着られる服の成り立ちをたどります。
読む → 寿命 色とともに藍——褪せることが価値になる染め
ほとんどの服は、色が抜けた時点で寿命を迎えます。ところが藍で染められた布だけは、色が抜けたところから値段がつきはじめます。
読む → 寿命 〜40年+転生サリーの来世——カンタ刺繍というリサイクル
着古してやわらかくなったサリーを何枚も重ね、ひたすら走り縫いで留めていく。ベンガル地方の「カンタ」は、服が終わったあとから始まる手仕事のようです。
読む → 寿命 〜200年ボロ——捨てられなかった布の200年
継ぎを当て、その上からまた継ぎを当てる。青森に残された「ボロ」と呼ばれる布は、捨てるという選択肢がほとんどなかった時代の記録のようです。
読む → 寿命 〜100年着物は「解体できる服」——直線裁ちが可能にした無限リフォーム
祖母の着物を、母が仕立て直して着る。洋服ではなかなか起こらないことが、着物ではふつうに起こります。その理由は、感傷ではなく構造にあるようです。