HERITAGE / 10本

受け継がれる布・民族衣装

着物、ボロ、サリーとカンタ刺繍、藍染、ケンテ、バティック、タータン……。世界の民族衣装や伝統的な布は「直しながら世代を超えて着る」設計になっています。服の廃棄問題への答えを、昔の服が先に出していたのではないか、という視点の記事の一覧です。

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絣——糸を先に染めて柄を織る布

織る前の糸を部分的に括って染め、その糸で柄を織り出す絣。かすれた輪郭の模様は、普段着として何度も洗われ、着古されながら受け継がれてきた布の表情でもあります。

読む → 寿命 〜100年

こぎん刺し——麻布を暖かくした津軽の針仕事

津軽の農村では、麻の野良着の布目を白い糸で埋めて、寒さをしのいできたとされています。補強のための針目は、やがて模様そのものが受け継がれる布になりました。

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タータン——土地や家の柄として受け継がれた布

赤や緑の格子柄は、古着屋のスカートやマフラー、ウールのシャツでよく見かけます。土地の布から「家の柄」へ、そして登録される柄へ。タータンが世代をこえて残ってきた理由を見ていきます。

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バティック——ろうけつ染めが生むインドネシアの布

熱い蝋で点と線を描き、染めては蝋を落とす。インドネシアのバティックは、赤ちゃんの抱っこ布から婚礼、弔いまで、人の一生に寄り添ってきた布です。その作り方と、受け継がれてきた理由を見ていきます。

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ケンテ——織り柄に意味を込めたガーナの布

細い帯状の布を何本も縫い合わせてつくる、ガーナの織物ケンテ。柄の一つひとつに名前があり、糸はときに別の布をほどいて得られてきました。世代をこえて大切にされる布の成り立ちをたどります。

読む → 寿命 〜50年

ポンチョ——一枚の布を切らずに着るという発想

真ん中に頭を通す穴があるだけの、一枚の布。裁たず、縫い合わせず、体に合わせない。単純な作りだからこそ長く着られる服の成り立ちをたどります。

読む → 寿命 色とともに

藍——褪せることが価値になる染め

ほとんどの服は、色が抜けた時点で寿命を迎えます。ところが藍で染められた布だけは、色が抜けたところから値段がつきはじめます。

読む → 寿命 〜40年+転生

サリーの来世——カンタ刺繍というリサイクル

着古してやわらかくなったサリーを何枚も重ね、ひたすら走り縫いで留めていく。ベンガル地方の「カンタ」は、服が終わったあとから始まる手仕事のようです。

読む → 寿命 〜200年

ボロ——捨てられなかった布の200年

継ぎを当て、その上からまた継ぎを当てる。青森に残された「ボロ」と呼ばれる布は、捨てるという選択肢がほとんどなかった時代の記録のようです。

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着物は「解体できる服」——直線裁ちが可能にした無限リフォーム

祖母の着物を、母が仕立て直して着る。洋服ではなかなか起こらないことが、着物ではふつうに起こります。その理由は、感傷ではなく構造にあるようです。